Apr 16, 2009

元のパワーのアクセスを作ろう

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 [東京 9日 ロイター] タイの記録的な洪水で、日系企業の現地生産への被害が継続している。

 日系企業が多数進出するアユタヤ県をはじめ各地の工業団地が冠水、自動車業界ではホンダ<7267.T>が現地の四輪車工場で生産再開の見通しが立っていないほか、調達部品の供給制約でタイに進出している日系メーカーの多くが操業を停止している。電機業界や電子部品業界などでも工場操業中止が相次いでいる。

 タイ洪水の影響は日本や周辺諸国などの生産にも影響を与えている。トヨタ自動車<7203.T>が10月24日に始めた国内工場の生産調整を11月18日まで継続するほか、ホンダも11月7日から国内四輪車工場の生産調整に入り、11月2日に始めた北米6工場の生産調整も23─25日まで継続する。ただ、日産自動車<7201.T>は10月17日から休止していたタイ工場の生産を11月14日から部分的に再開する準備を進めており、一部で復旧の動きも出始めている。

 ◎9日午後7時現在

 ・ホンダ<7267.T>:タイの四輪車工場は、調達部品の供給停止で10月4日から生産活動を停止。10月8日以降は浸水により生産を停止しており、再開のメドは立っていない。タイからの部品供給の制約を受け、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、パキスタン、台湾でも生産調整を実施している。日本の鈴鹿製作所、埼玉製作所の四輪車工場についても11月7日から生産調整に入った。

 11月2日から始まった北米6工場の生産調整も継続する。 米国の工場で11月23日まで、カナダの工場で同25日まで続けられる。

 ・ローム<6963.OS>:自動車関連メーカー、エレクトロニクス機器メーカーに電子部品などを供給するタイ2工場が操業を停止している。ナワナコン工業団地内でLSI(大規模集積回路)、トランジスタなどを生産する工場は10月18日夜に停電となり、従業員が安全確保のため退去。工場敷地内が浸水した。また、ロジャナ工業団地内のLSI工場は同8日に知事から工業団地の閉鎖指示があり、現在も生産できない状況。工業団地内が浸水したという。11月9日の決算会見でロームの沢村諭社長は、フィリピンや韓国、日本国内での代替生産を進めるとともに、12月中にタイの生産を復旧、来年2月にフル稼働させる見通しを明らかにした。

 ・東芝<6502.T>:タイでは、ハードディスク工場など10製造拠点全てで操業を停止していたが、浸水被害のないタイ東芝電子工業社(ノンタブリ県)で11月7日から一部操業を再開した。同拠点では冷蔵庫や電子レンジを製造している。残り9拠点の操業再開時期は未定。

 ◎8日午後7時現在

 ・トヨタ自動車<7203.T>:部品調達難により国内外の工場で生産調整を行っている。国内工場の生産調整はこれまで11月12日までとしていたが、18日まで延長する。タイの3工場は10月10日から全面的に生産を停止しており、国内工場も10月24日から生産調整を始めた。部品不足の影響は、米国、カナダ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、パキスタン、マレーシア、南アフリカの各工場に広がっている。

 今週の各工場の稼働状況は、日本が7─8割、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、パキスタンが4割、北米が9割。タイは稼働停止。洪水により、10月10日から11月12日までの減産台数はグローバルで約15万台。

 ・いすゞ自動車<7202.T>:タイには、車両組立工場である泰国いすゞ自動車のほか、エンジン工場、鍛造工場、プレス工場などがあり、洪水による生産拠点への被害は出ていない。ただ、被災した取引先からの部品供給停止の影響で10月11日から11月11日まで各工場の稼働見合わせを決めた。国内生産への影響は出ていない。収益への影響については、現時点で合理的な算出は困難として、通期業績予想には織り込んでいないという。

 ◎4日午後7時現在

 ・マツダ<7261.T>:タイ工場の乗用車生産ラインを11月14日から稼働する。昼夜2交代制のうち、昼勤務のみの再開となる。代替部品の調達のめどがたったためで、21日からは昼夜2交代での生産を再開する方針。 ピックアップトラックの生産ラインについては、生産再開のめどはたっていない。同工場はピックアップトラックと乗用車を生産しており、10月11日から稼働を停止。乗用車の生産は一時再開したものの、19日から再び取りやめていた。工場自体は洪水の被害を受けていないが、部品調達に支障が出ていた。

 ◎2日午後7時現在

 ・日産自動車<7201.T>:洪水の影響による部品調達の供給停止で10月17日から生産を休止しているタイ工場について、志賀俊之最高執行責任者(COO)は「11月14日から部分的に生産再開の準備を進めている」と述べた。生産停止期間のタイ工場の減産台数は約4万台と試算。日本についても2万台程度の生産に影響するリスクがあるという。志賀COOは「米国、欧州、中国の生産には影響することはない」との見通しを語った。

 タイでは日産自が取引するサプライヤー120社が浸水被害を受けており、今後、さらに120社が浸水被害を受ける可能性があるという。タイから世界に供給している部品については、ほかの地域から代替で供給するなど生産への影響を最小限に食い止めるべく検討している。

 ・ソニー<6758.T>:アユタヤのハイテク工業団地のデジタルカメラ工場の建屋内に浸水被害があり操業を停止中。ミラーレスカメラ「NEX」を含むデジタル一眼の製造工場で、コンパクトデジカメ「サイバーショット」の上位機種も製造しており、年末商戦で発売を予定していた一眼カメラの発売を延期するなどの影響が出ている。またハンガディ工業団地のイメージセンサーやLSI関連の半導体工場も停止中。これらタイの洪水被害は通期の営業利益を250億円押し下げる。「これは現時点の想定で、これから大きな影響が出るかもしれない」(加藤優最高財務責任者)。

 ・クボタ<6326.T>:タイ2工場のうち、トラクター、コンバインを製造するアマタナコン事業所(チョンブリ県)は、一部サプライヤーが浸水被害を受けたため、操業を10月17日に停止していたが、部品調達網の復旧にめどが立ちつつあるため、14日をめどに再開する方向で調整。一方、新興国向けの発電機などに搭載するディーゼルエンジンを生産するナワナコン事業所(パトゥムタニ県)は、10月11日に操業を停止。同事業所は浸水被害を受けており、操業再開時期については「来年になるだろう」(益本康男会長兼社長)。

 ・東レ<3402.T>:タイ・トーレ・シンセティクス(TTS)社のアユタヤ工場は6日に操業停止。避難命令を受けて、工場には近づけない状況。バンコク工場も、工場近隣地域の浸水により26日に稼働を停止。工場は浸水しておらず、28日には浸水に備えた生産設備の保全作業を終了した。ナコンパトムにあるタイ・トーレ・テキスタイル・ミルズ(TTTM)社とTTS社の工場も11月1日までに稼働を停止し、設備保全措置を終了した。TTS社から日本市場向けの原糸輸入量はこれまで少なかったこともあり、国内市場向け供給への影響はほとんどない。国内4工場で可能な限り増産を進める一方、インドネシア、韓国、中国の海外関係会社とも連携し、製品の安定供給体制を維持する方針。

 ・日本電産<6594.OS>:グループでタイ国内に持つ10工場のうち、操業を停止しているのは7工場。ハードディスクドライブ(HDD)用モーターでは、タイ日本電産のバンガディ工場(パトンタニ県)が10月12日に稼働を停止。工場内に一部浸水している。ロジャナ工場(アユタヤ県)も工場内浸水により同10日に操業を停止。モーター部品工場は3工場が稼働停止中。

 日本電産の世界全体のHDD用モーターの生産量のうち、タイ拠点が占める割合は非公表。今後、中国、フィリピンの工場で代替生産を進めるが、永守重信社長は同25日の会見で、7─9月期で約1億4000台だったHDD用モーターの世界出荷台数は、10─12月期には1億台程度が限度になるとの見通しを示した。

 バンガディ工業団地で家電用モータを生産する日本電産シバウラエレクトロニクス・タイランドや、ナワナコン工業団地(パトンタニ県)でカメラ用シャッタなどを生産する日本電産コパル・タイランドも工場内浸水で操業を停止している。

 HDD用モーターの生産拠点で同13日から操業を停止していたタイ日本電産のランシット工場(パトンタニ県)は、同25日に一部稼働を再開した。

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情報BOX:タイの洪水による被害企業一覧(8日午後7時現在)
UPDATE2: スズキ<7269.T>、11年4―9月期営業利益は前年比5.9%減 通期はタイ洪水の影響不透明で据え置く
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